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太り気味の人が最も長命だ! ・・・???

太っていること(肥満)が健康に悪影響を与えることは、様々な国や日本でも調査研究で明らかになっています。
昨年、厚生労働省と東北大学(Tohoku University)の合同研究チームから
「やせた人の方が太り気味の人より短命だ」という調査結果を発表しました。

 

研究チームは、宮城県内の40歳から79歳の住民5万人の健康状態を、
12年間かけて調査しました。その結果、40歳の時に太り気味と診断された人は
やせている人より6~7年間、長生きだったのです。

一方、やせている人は、太り気味の人だけでなく、肥満の人よりも5年程度、短命でした。

別の研究では、
「40歳時点の体格によってその後の余命に大きな差があり、太り気味の人が最も長命だ」
という報告もありました。

「最も短命なのはやせた人で、太り気味の人より6~7歳早く死ぬ」という、衝撃的な結果になったようです。
これをメディアでは,「小太りがよい」と報道されました。

これをそのまま、信じてよいのでしょうか。

様々なデータから、肥満と生存率の関係では、
BMIが25前後の人が最も死亡率が低いという
U字型のカーブが描かれます。

つまり、BMIが25前後の人が、一番生存率が高いということになります。
しかし、さらにくわしくみていくと,心臓病や脳卒中の死亡はBMIが25を超えると増えてきますし、
糖尿病の発症も22くらいから、BMIが上がれば上がるほど増えます。

生活習慣病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、高中性脂肪血症,糖尿病,耐糖能異常は
BMIが高ければ、高いほど多くなります。・・・これは、信じていいですよ

死亡と言わなくとも、死の手前の重大な心臓病,脳血管疾患を起こしてくることから、
肥満により生活活動は制限されますし、くすりに頼った生活になり、
健康的に生きることを妨げることは確かです。

では、「小太りの人のところでなぜ死亡率が低くなるか」というと、
これは統計上の問題で、集計にBMIの低い人の死亡率が上がっているからです。

これは、糖尿病のかなり進行した人や重度の肺疾患や末期がんの人も含まれています。
たいへん気の毒なことですが、そのような人は死亡率が高くなりなります。
そして、そのような方のBMIは低くなり、やせている人の死亡率を上げてしまいます。

とりあえず日常生活に相当支障がない人だけを集計しないと、
働く私たちにはそのまま適応するのは、無理があります。

予後をみる調査では、BMIの大きい人と小さい人との平均値で計算しますので、
BMI 25前後の小太りの人の予後が一番よくなることもあります。

このような報告はどんな集計のしかたをしているか、どのように解釈しているか、
データの内容をみることがたいせつになります。

ここでは、みんなの知っている知識として・・・・・


「内臓脂肪が蓄積」=「太ってくる」と、つまり「腹回りが増えてくる」と、
「検査値異常値を増やす」ことになり、その「期間が長い」ほど、「病気になりやすい」、
そして「致命的な病気を起こし」て「死亡する率が、高くなる」ことを理解しましょうね。

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2010年1月25日



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